
「巻き爪の治療がうまくいかないのはなぜ?」(時事通信より)
巻き爪で悩んでいる人は多い。
巻き爪が治るというセルフケアグッズを使ってみる人も多いものの、
うまくいったり、いかなかったり。
セルフグッズは一期一会なので、自分で使ってみて効果があれば、それでもいい。
ただ、日本人独特の考え方なのでしょうか、
そのグッズを使うと痛いのに、「この痛みに耐え抜けば健康が手に入る」と信じて、
我慢してしまう人も。
最近では、巻き爪の上におきゅうをして、爪の下までやけどをしてくる人まで・・・。
病院にかかっても、改善されない、入院して手術を受けたのに再発した、
爪の形がおかしくなった、
靴が原因と言われ、オーダーメードの靴を作ってもよくならない、
など患者さんたちの苦労話は多く、巻き爪診療の難しさを痛感する。
巻き爪と陥入爪を区別する
巻き爪を治療する前に、まず知っておかなければならないのは、巻き爪と陥入爪の違いです。
巻き爪は爪が巻いている状態、
陥入爪は爪の脇に食い込んで痛い傷ができている状態。
巻き爪の中には、見た目ではものすごく巻いているのに、まったく痛みがないものもある。
巻き爪が痛いのを治したいのか、見た目が格好悪いから治したいのかを、はっきり区別する必要がある。
爪の状態は大きく四つに分類できます。
①爪が巻いていなくて痛みもない⇒正常
②巻いているけれども痛みがない⇒このパターンの人も大勢います
③巻いていないけれども爪が食い込んで痛みがある⇒これが陥入爪
④巻いていて、なおかつ痛い⇒ 巻き爪と陥入爪が合併したケース。
治療方法は
①の巻き爪は矯正が向いている。
③の爪が巻いていないのに食い込んで痛い陥入爪は、そもそも巻き爪ではないので矯正しても意味がありません。この場合は手術が適しています。それを逆にしてしまい、爪が平らなのに矯正を続けたり、痛くもないのに巻いているからと手術をしたりしてしまう人が非常に多い
そもそも、足の爪はなぜ巻いてくるの?
爪の切り方、靴の選び方などいろいろ言われてはいますが、原因を考えないまま治療をしても、解決にはならない。
先に紹介した4つのパターンが移行するときの原因についてみていきましょう。
1)正常だった爪が陥入爪になる
巻いていない爪でも、登山やスポーツなどで長時間、足の親指に強い力がかかると、
爪が脇の皮膚を刺激して傷になってしまう場合がある。足の骨格がくずれているため、
親指がまっすぐ下に踏めず、斜めになることで、傷を作りやすくなる場合も。
2)正常だった爪が巻き爪になる
正常だった爪が巻き爪になる主な原因は、足の骨格の異常です。
扁平(へんぺい)足、外反母趾(ぼし)、ハイアーチなどの問題が先にあって、
足の指が地面に対してまっすぐに踏めていないため、
爪が巻いてきてしまいます。
老人ホームなどで長期間寝たきり状態の人や車いすで生活している人に、
巻き爪が多いことからも、下からの圧力がかからないことが巻き爪の原因になることがある。
3)痛くない巻き爪が、陥入爪になって痛い
「巻き爪なので深爪をしないよう伸ばしてください」と指導され、
伸ばしすぎて分厚くなってしまう人がいます。
その爪が靴に当たるようになり、登山やスポーツなどでつま先に負担がかかったのをきっかけに、
爪の脇が食い込み、陥入爪になってしまうというケースも。
このように、爪が巻いてくる主な原因は、足の骨格の異常で、
そこに爪の切り方や生活習慣など、複合的な要因が絡み合って、痛みをもたらします。
◇爪の治療は何科にいけばいい?
皮膚科、整形外科、形成外科など、治療してもらる科目はいくつかあるが
それぞれ得意分野が異なり、なかには爪の治療にはあまり力を入れていないという場合もあります。
とくに巻き爪や陥入爪の手術となると、実は、しっかりやっているところが少ない。
ホームページなどで、巻き爪や陥入爪の治療に力を入れているかどうか確認してから行くといいでしょう。患者さんの状態をきちんと見極め、複数の治療の選択肢を提示してくれることが大切だと思います。


一口に巻き爪と言っても、患者さんの状態や症状によってとるべき治療法は大きく変わってくる。
これは巻き爪だけに言えることではなく、他の病気においても患者さんの状態や悩みを正しく把握することが
重要であると感じた。
おしまい
