
「糖尿病バイキング教室」 (中日新聞)
成人の有病者が推計で約1000万人となる糖尿病。
治療の柱の一つは食事療法である。
しかし、厳しい食事制限のイメージが先行し抵抗を感じている人も多い。
実際に「どうせ続かない」と栄養指導を断る患者もいるのが現状。
そんな中、糖尿病患者とその家族のための「バイキング教室」を開催するクリニックがある。
名古屋市の内分泌内科クリニックTOSAKIである。
色とりどりの料理が並び、患者やその家族は「食事指示票」に基づき、エネルギー量を確認しながら
料理を選んでいく。
品数は18種。
さすがに「バイキング」と銘打っているとはいえ、食べ放題とはいかないが
選ぶ楽しみがある。
参加した男性も、「思った以上にたくさん食べられる」と喜びの表情。
院長は「急激に上昇するような食事法を続けていると普段の血糖値そのものが高くなる」と話す。
まずは、朝食を抜かないことが大事。血糖値を下げる働きをするインスリンというホルモンは
朝食時に分泌された後、昼食以降でも効果を発揮する。そのことで食後血糖の急激な
上昇を防ぐことができる。
朝食で食物繊維を多く含む食品を摂取するとさらに効果的。プチトマトは最高によいらしい。
また、ゆっくり食べることも大事なこと。食事にかける時間は血糖値が高い人ほど、ゆっくりがよい。
食べる順番も大事である。野菜から食べること。
血糖値をもっともあげるとされる炭水化物は最後に食べる事が大事である。
まとめると以下の通り
①朝食は必ず食べる
②野菜や食物繊維をプラス!
③野菜から食べ始める
④ゆっくり食べる
学生の感想

今日11月14日は世界糖尿病デーである。
糖尿病は生活習慣病の一つであり、血糖値のコントロールが大切である。
2型糖尿病の患者は日ごろの不摂生が大きな要因になっている。
食事療法としては糖分やカロリーの制限によって、血糖値の上昇を抑え
肥満を改善することも大事である。しかし、現状は食事内容をコントロールしきれていない。
糖尿病の患者は食事が好きな人が多い。食事はしっかりとりつつ、カロリーを控えたものが
望まれる。
食べ方も大事である。食事のカロリーを抑える方法も勉強して、患者さんに合った
アプローチを提案できるように学んでいきたい。
ちなみに、私の実習先であるオリーブ薬局では
毎週、水曜検体測定室を行っており、血糖値とヘモグロビンA1cの測定会を行っている。
このように、気軽に自分の危険度をチェックできる環境があることは、健康意識を高めるためにも
大切であると思う。
おしまい
