
薬学生のスクラップ 2022年 第3期 ④
「主食の重ね食べ ご用心」 (中日新聞)
主食の重ね食べと歯周病の関係
「ラーメンライス」など主食を重複して食べる男性は、そうでない人と比べて歯周病が1.2倍多い。
こんな実態が、東京都健康長寿医療センター研究所(板橋区)の調査で分かりました。
研究グループは「主食の重ね食べは炭水化物の摂取量が多い。
肥満や糖尿病だけでなく、歯周病によって歯を失う原因にもなり、死亡リスクの上昇につながる」と注意を促しています。
この調査は、同研究所が2017年10〜11月、福岡県のバス会社に勤める22〜75歳の男性運転手
540人(平均年齢47.9歳)を対象に行いました。(今回は女性については調べなかった)
この調査ではラーメンとご飯、うどんとご飯、ラーメンとチャーハンなど複数の主食を同時に食べることを
「重ね食べ」と定義。540人のうち、普段重ね食べをすると答えた人は80人(14・8%)で、
歯周病とされる4ミリ以上の歯周ポケット(歯と歯茎の境目の溝)がある歯の数が、
重ね食べをしない人より約2割多いことがわかりました。
重ね食べと口腔ケア
また、重ね食べをする人は、1日2回以上のブラッシングと歯間ブラシの使用頻度が重ね食べをしない人に比べ約2割少ないことも
わかりました。
「重ね食べが歯周病の危険因子とまで断定できない」とする一方で
「重ね食べなどの食行動と歯周病との間には有意な関連がある」としています。
そしゃく能力と食品摂取量の関係
そしゃく能力と1カ月間の栄養や食品摂取量との関連も調べたところ、歯が悪く、
そしゃく能力が低下していると判定された人は、コーヒーや紅茶に入れる砂糖の量が、
そしゃく能力が正常とされた人に比べて約三割多いこともわかりました。
さらに、そしゃく能力が低いと判定された人は、
糖尿病発症のリスクを低減するとされるカルシウムやビタミンDの摂取量が少ないこともわかりました。
歯が多く残っている人ほど死亡リスクが低い
同研究チームの以前の研究では70歳の男女299人を10年間追跡した結果、
歯が多く残っている人ほど死亡リスクが低いこともわかっています。
ラーメンライスのような糖質を含む炭水化物に偏った食事を避け、
歯を失う原因となる歯周病を防ぐことは死亡リスクの低減に役立つとのこと。
口は命の入り口
食事で糖質を取り過ぎると、就寝中にインスリンが過度に血糖値を下げ、低血糖になることも。
血糖値が乱高下するような食事は血管を傷つけ、歯周病だけでなく糖尿病など生活習慣病の危険も高まります。
口は命の入り口。食事の改善で生活習慣病を防ぐことができるのです。


ラーメンとチャーハンの組み合わせは中華料理屋さんなどでセットメニューとして存在することも多いので
特に食欲旺盛のひとは誘惑に負けるケースも多いと思う。
しかし、糖質の過剰摂取は糖尿病などの生活習慣病だけでなく、歯周病と有意に関連があると示されている
ため、バランスのよい食事を心がけることが重要だと改めて感じました。
また、咀嚼能力が低い人ほど、カルシウムやビタミンDの摂取量が少ないという研究結果は
想像できますが、反対に砂糖の摂取量は多かったというのは、非常に面白い結果だと感じました。

