薬学生のスクラップ 2021年度 第1期 その⑥
『アスピリンでポリープ抑制 大腸がん予防に期待―京都府医大など』(時事メディカル)
大腸がんを高い確率で発症する「家族性大腸腺腫症」(FAP)の患者に
抗炎症剤のアスピリンを継続的に投与したところ、
大腸がんになる恐れがあるポリープの発生を抑える効果が得られた。
(京都府立医科大などの研究チーム)
その内容の論文が2日、欧州の医学誌電子版に掲載された。
家族性大腸腺腫症(FAP)は遺伝子変異によって大腸内に多くのポリープができ、
60歳ごろまでにほぼ100%の確率でがんを発症する病気である。
国内の患者は約7300人で、がんの発生を予防するには大腸の全摘出しか選択の余地がない。
研究チームは、大腸を温存した上で、直径5ミリ以上のポリープを切除した成人患者102人を
全国の大学病院などから集めた。
うち52人には偽薬を8カ月間服用してもらったところ、半数がポリープを再発。
一方で、50人はアスピリン100ミリグラムを毎日服用し、再発が確認されたのはなんと15人だった。
アスピリンの服用は大腸がんが多く発症する直腸などの左側大腸で高い効果が見られたことがわかった。
学生の感想
国内に7300人しか患者がいないため、なかなか治療薬の
開発を進められなかったと思う。
しかし、治療方法が見つかったことで
患者さんに希望が持てただろうし、
遺伝性ではない大腸がんの再発も抑制できれば
罹患数、死亡数の多い大腸がんが怖くなくなる時代が
くるかもしれない。
おしまい

『アスピリンでポリープ抑制 大腸がん予防に期待―京都府医大など』(時事メディカル)
大腸がんを高い確率で発症する「家族性大腸腺腫症」(FAP)の患者に
抗炎症剤のアスピリンを継続的に投与したところ、
大腸がんになる恐れがあるポリープの発生を抑える効果が得られた。
(京都府立医科大などの研究チーム)
その内容の論文が2日、欧州の医学誌電子版に掲載された。
家族性大腸腺腫症(FAP)は遺伝子変異によって大腸内に多くのポリープができ、
60歳ごろまでにほぼ100%の確率でがんを発症する病気である。
国内の患者は約7300人で、がんの発生を予防するには大腸の全摘出しか選択の余地がない。
研究チームは、大腸を温存した上で、直径5ミリ以上のポリープを切除した成人患者102人を
全国の大学病院などから集めた。
うち52人には偽薬を8カ月間服用してもらったところ、半数がポリープを再発。
一方で、50人はアスピリン100ミリグラムを毎日服用し、再発が確認されたのはなんと15人だった。
アスピリンの服用は大腸がんが多く発症する直腸などの左側大腸で高い効果が見られたことがわかった。


国内に7300人しか患者がいないため、なかなか治療薬の
開発を進められなかったと思う。
しかし、治療方法が見つかったことで
患者さんに希望が持てただろうし、
遺伝性ではない大腸がんの再発も抑制できれば
罹患数、死亡数の多い大腸がんが怖くなくなる時代が
くるかもしれない。

