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iPS細胞から精巧なミニ肝臓―末期患者への活用期待

薬学生のスクラップ2025年度 第1期 最終回 

『iPS細胞から精巧なミニ肝臓―末期患者への活用期待―大阪大』

iPS細胞から精巧なミニ肝臓―末期患者への活用期待



 iPS細胞から、ミニ肝臓を作製することに成功

ヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)から、0.5ミリほどの肝臓の
ミニ臓器(オルガノイド)を作製することに成功したと大阪大の研究グループが17日、発表しました。
精巧な肝臓のオルガノイド作製は世界で初めてで、人間の新生児程度の機能を持ち、
末期の肝臓病患者の治療への活用が期待できるという。

 肝臓は複数の機能を持つ複雑な構造 再現は困難だったが

肝臓は部分ごとに、糖や脂肪を合成したり分解したりする機能を持っている。
これまでiPS細胞から肝臓を作製する際、こうした複雑な構造を再現することは困難でした。

 iPS細胞とビリルビン、ビタミンCを入れて培養したところオルガノイド形成

 大阪大大学院医学系研究科の武部貴則教授らの研究グループは、
赤血球の分解時にできる「ビリルビン」と、ビタミンCの二つが、
肝臓の機能を制御することに着目。
一定の条件を整えた容器の中にiPS細胞とこの二つを入れて培養したところ、
約0.5ミリの複雑な構造のオルガノイドが形成された。
 重度の肝不全のラットに移植した実験では、作製された数千個のオルガノイドを
移植したラットの30日後の生存率は5割超だったのに対し、
移植しなかったラットは3割以下だった。

 人工肝臓へ装置への応用可能

 今回の成果は、体外で血中の代謝異常を浄化する透析のような
「バイオ人工肝臓」装置への応用が可能という。
武部教授は「オルガノイドを用いた治療がかなり現実味を帯びてきた」と話している。


ひよこ学生の感想ひよこ

 iPS細胞から0.5ミリほどの肝臓を作製することができ、
実際に人間の新生児程度の機能を持っていることに
驚きました。
オルガノイドも上手く分化や成長することができれば
将来新生児の治療にも活用できるのではないかと期待が高まる。


          うさぎおしまいパンダ

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iPS細胞から精巧なミニ肝臓―末期患者への活用期待