薬学生のスクラップ 2022年度 第一期 ⑩
「適度な筋トレ時間」
1週間に30分~60分の筋トレが死亡リスクを下げる
1週間に30~60分間の筋力トレーニングで、心血管疾患やがん発症のリスク、あらゆる病気などによる死亡リスクが減少するとの調査結果を、東北大などのチームが発表した。ただ、過度なトレーニングは健康維持に悪影響を及ぼす場合もみられたという。
筋トレと疾病・死亡リスクの関係を調査
研究チームは、18歳以上の人の筋トレと疾病・死亡リスクの関係についての
国内外の研究論文1252本を集計・整理した。その中から信頼度の高い論文16本を選び、
筋トレの時間と疾病・死亡リスクとの関連を調べた。
糖尿病リスクは筋トレ時間が長いほど低下する
その結果、心血管疾患リスクは週約60分の筋トレで18%、
発がんリスクは週約30分の筋トレで9%、死亡リスクは週約40分の筋トレで17%、それぞれ低下していた。
糖尿病のリスクは、筋トレの時間が長いほど低下するという。
筋トレ時間は長ければよいというわけではない
一方、筋トレが週130~140分を超えると糖尿病以外の疾病リスクが上昇し、
死亡リスクも高まることが判明、逆効果となる可能性が示唆された。
今後の研究発展に期待
論文はスポーツ科学の国際誌に掲載された。チームの門間陽樹・東北大講師(運動疫学)は
「短時間の筋トレを長期的に続ければ、健康によいことが裏付けられた。
今後は筋トレのやり過ぎがリスクを高める理由について、調べていきたい」と話している。
学生の感想
筋トレのやりすぎはなんとなく身体に負荷をかけすぎて良くないというイメージはあったが
実際、データやエビデンスを見ると理解が深まった。
週30分の筋トレを続けていたが、60分まで伸ばそうと思う。
おしまい