薬学生のスクラップ 2023年 第2期 ③
『夜尿症治療は生活改善から』
世界夜尿症ウイーク
子どもでは、アレルギー疾患に次いで多いのが夜尿症です。
6月5日~11日は国際小児禁制学会などが定める「世界夜尿症ウイーク」。
アラーム療法
専門外来にて勧める治療は薬による治療とアラーム療法という治療。
『アラーム療法』とは以下のような治療法である。
アラーム付きのパットを下着に装着して就寝し
夜尿が少し出るとアラーム音が鳴って知らせてくれる。
排尿を止めることを繰り返すうちに
次第に睡眠中に膀胱に溜められる尿量が増える
効果が期待できる。
生活改善
就寝前に水分を控えるなどの生活改善も大切である。
夜尿症は夜間の尿量が多いことや
膀胱に溜められる尿が少ないこと、眠りから目覚めにくいことなど
が原因となる。
①夕食後の水分はコップ1杯程度にとどめる
②就寝2時間前までに夕食を済ませる
③塩辛い食べ物は控える
④寝ている間に冷えないようにする
⑤寝る前にトイレに行く
夜尿症の心理面
夜尿がある子は、ない子に比べて自尊心が低い傾向がある。
夜尿症の子は強い叱責や体罰を受けるリスクが高い。
朝起きて夜尿がわかると落ち込んだ状態から1日がスタートし
学校生活でも積極的になれない。
ポジティブに過ごすためには褒めてあげることが大事。
褒め方のポイント
「水分制限を守れた」
「薬を飲めた」などの
プロセスをほめることが大事。
おねしょをしなかったという結果だけを褒めると
失敗したときに落ち込んでしまう。
夜尿症 NG項目
夜中に起こしてトイレに行かせる➡ 絶対にNG!
汚れた下着を自分で洗わせる、兄弟と比較する ➡ 絶対にNG!
夜尿症は親のしつけのせい ➡ 根拠のない説 NG!
愛情不足 ➡ 根拠のない説 NG!!
夜尿症は治療できる病気、正しい知識で治療に向き合いましょう。
学生の感想
夜尿症は治療できる病気。親の育て方や子どもの性格の問題でもない。治療を始めて
半年で8割の子は症状が軽減するということをもっと世の中に周知させて、一人で抱え込まず
悩んだら相談してほしい。親子の心理面、精神的な影響もしっかり考え、サポートしていく必要が
あると思う。お薬としては低浸透圧性多量遺尿型と膀胱機能未成熟型の混合型で三環系抗うつ薬の
クロミプラミンやイミプラミンを使用する。この薬は憂鬱な気分を和らげ意欲を高める効果もあるため
子どもの心理的要因を和らげることもできる。
医療機関を受診した子は勇気を振り絞って受診したと思うので少しでも安心して眠れるように
薬剤師としても心理面をサポートしていきたい。
おしまい
『夜尿症治療は生活改善から』
世界夜尿症ウイーク
子どもでは、アレルギー疾患に次いで多いのが夜尿症です。
6月5日~11日は国際小児禁制学会などが定める「世界夜尿症ウイーク」。
アラーム療法
専門外来にて勧める治療は薬による治療とアラーム療法という治療。
『アラーム療法』とは以下のような治療法である。
アラーム付きのパットを下着に装着して就寝し
夜尿が少し出るとアラーム音が鳴って知らせてくれる。
排尿を止めることを繰り返すうちに
次第に睡眠中に膀胱に溜められる尿量が増える
効果が期待できる。
生活改善
就寝前に水分を控えるなどの生活改善も大切である。
夜尿症は夜間の尿量が多いことや
膀胱に溜められる尿が少ないこと、眠りから目覚めにくいことなど
が原因となる。
①夕食後の水分はコップ1杯程度にとどめる
②就寝2時間前までに夕食を済ませる
③塩辛い食べ物は控える
④寝ている間に冷えないようにする
⑤寝る前にトイレに行く
夜尿症の心理面
夜尿がある子は、ない子に比べて自尊心が低い傾向がある。
夜尿症の子は強い叱責や体罰を受けるリスクが高い。
朝起きて夜尿がわかると落ち込んだ状態から1日がスタートし
学校生活でも積極的になれない。
ポジティブに過ごすためには褒めてあげることが大事。
褒め方のポイント
「水分制限を守れた」
「薬を飲めた」などの
プロセスをほめることが大事。
おねしょをしなかったという結果だけを褒めると
失敗したときに落ち込んでしまう。
夜尿症 NG項目
夜中に起こしてトイレに行かせる➡ 絶対にNG!
汚れた下着を自分で洗わせる、兄弟と比較する ➡ 絶対にNG!
夜尿症は親のしつけのせい ➡ 根拠のない説 NG!
愛情不足 ➡ 根拠のない説 NG!!
夜尿症は治療できる病気、正しい知識で治療に向き合いましょう。
学生の感想
夜尿症は治療できる病気。親の育て方や子どもの性格の問題でもない。治療を始めて
半年で8割の子は症状が軽減するということをもっと世の中に周知させて、一人で抱え込まず
悩んだら相談してほしい。親子の心理面、精神的な影響もしっかり考え、サポートしていく必要が
あると思う。お薬としては低浸透圧性多量遺尿型と膀胱機能未成熟型の混合型で三環系抗うつ薬の
クロミプラミンやイミプラミンを使用する。この薬は憂鬱な気分を和らげ意欲を高める効果もあるため
子どもの心理的要因を和らげることもできる。
医療機関を受診した子は勇気を振り絞って受診したと思うので少しでも安心して眠れるように
薬剤師としても心理面をサポートしていきたい。
おしまい