薬学生のスクラップ2021年度第1期 ③
「腸内細菌改善で腸炎回復」プロセス初解明 （大阪市立大など）
腸内細菌のバランスを整えることで、特殊な腸炎の症状が回復するプロセスを
大阪市立大学などのグループが初めて解明し、
腸内細菌を使ったさまざまな治療法の確立につながるとして注目されている。
研究を行ったのは大阪市立大学の植松智教授らのグループ。
人の腸にいるさまざまな種類の細菌「腸内細菌」のバランスが崩れると、
健康状態が悪化したり、病気になったりすることが知られている。
グループでは、抗菌薬などの影響で腸内細菌のバランスが崩れて起こる
「C-ディフィシル腸炎」という病気の患者に健康な人の腸内細菌が含まれた便を移植すると症状が改善することに注目し
、移植を受けた患者の腸内細菌の働きを詳しく調べた。
その結果、移植後の患者の腸内では、肝臓から分泌された胆汁を殺菌作用のある
「2次胆汁酸」という物質に変える細菌が増えて、病気の原因となる菌の増殖を抑え、
腸内細菌のバランスが改善していくことが確認できたということ。
グループによると、腸内細菌のバランスが病気を改善させるプロセスを確認したのは初めてだということ。
植松教授は「菌が増えたか減ったかだけでなく、菌の働きが健康状態を改善させていることが確認できた。腸内細菌を使ったさまざまな治療法の確立に向けた重要なステップだ」と話している。
学生の感想
便を移植することがあると知り驚いた。最近は健康ブームで腸内環境を整えるという言葉を頻繁に聞く。この記事を読んで、本当に腸内環境を見直すことで健康につながっていくことが分かった。普段の食生活の見直しで病気が減ると分かると食事にもっと気をつかおうと思った。
移植と聞くと「肝器移植」がイメージとしてあるが「便移植」というものがあるのだと驚いた。抗菌薬の投与が原因の「C-ディフィシル腸炎」は薬剤師が防ぐことができると思うので、できる限りこの治療法を使わなくていいようにしたいと思った。何ももって「健康」な便とするのか気になる。
おしまい
「腸内細菌改善で腸炎回復」プロセス初解明 （大阪市立大など）
腸内細菌のバランスを整えることで、特殊な腸炎の症状が回復するプロセスを
大阪市立大学などのグループが初めて解明し、
腸内細菌を使ったさまざまな治療法の確立につながるとして注目されている。
研究を行ったのは大阪市立大学の植松智教授らのグループ。
人の腸にいるさまざまな種類の細菌「腸内細菌」のバランスが崩れると、
健康状態が悪化したり、病気になったりすることが知られている。
グループでは、抗菌薬などの影響で腸内細菌のバランスが崩れて起こる
「C-ディフィシル腸炎」という病気の患者に健康な人の腸内細菌が含まれた便を移植すると症状が改善することに注目し
、移植を受けた患者の腸内細菌の働きを詳しく調べた。
その結果、移植後の患者の腸内では、肝臓から分泌された胆汁を殺菌作用のある
「2次胆汁酸」という物質に変える細菌が増えて、病気の原因となる菌の増殖を抑え、
腸内細菌のバランスが改善していくことが確認できたということ。
グループによると、腸内細菌のバランスが病気を改善させるプロセスを確認したのは初めてだということ。
植松教授は「菌が増えたか減ったかだけでなく、菌の働きが健康状態を改善させていることが確認できた。腸内細菌を使ったさまざまな治療法の確立に向けた重要なステップだ」と話している。
学生の感想
便を移植することがあると知り驚いた。最近は健康ブームで腸内環境を整えるという言葉を頻繁に聞く。この記事を読んで、本当に腸内環境を見直すことで健康につながっていくことが分かった。普段の食生活の見直しで病気が減ると分かると食事にもっと気をつかおうと思った。
移植と聞くと「肝器移植」がイメージとしてあるが「便移植」というものがあるのだと驚いた。抗菌薬の投与が原因の「C-ディフィシル腸炎」は薬剤師が防ぐことができると思うので、できる限りこの治療法を使わなくていいようにしたいと思った。何ももって「健康」な便とするのか気になる。おしまい
