薬学生のスクラップ 2022年 第3期 ⑥
「化学物質過敏症」
香害
子どもの給食のエプロンが柔軟剤で洗われており、
非常に強い匂いがする。前の週の当番の子が洗濯をしてくれるのだが
それを身に着けると頭痛がしたり気分が悪化したりする。
このような症状は、化学物質過敏症と言われるものだ。
「よい匂い」のはずが心身に影響を与えたりする。
最近やっと「香害」と言われ、話題になってきた。
理解不足
化学物質過敏症については、
まだ学校だけでなく、社会にも理解が不足していて
「気のせい」「慣れれば大丈夫」などという無知な対応をする学校もある。
カナリアは生命維持感知器
化学物質過敏症の子どもがどんなに少数でも、まず本人や
保護者の話を聞き、対応を考えるのが基本。
炭鉱に持ち込まれたカナリアは、毒ガスに敏感なので作業員たちの
生命維持感知器だったそうだ。
敏感であることは、個別の問題ではなく、環境悪化の警鐘ともいえる。
学生の感想
ここ数年で、洗剤や柔軟剤売り場に様々な香りの製品が並ぶようになり
それを使用している家庭も増えていると思うが
化学物質過敏症の方にとっては苦痛になっていると考えられる。
特に子どもについては家では無香料のものを使っていても
学校の給食の白衣など他の子どもと共通のものを
使わざるを得ないものもあるため、化学物質過敏症についての理解が
学校や社会に広がりそのような方が生活しやすい環境を作るべきだと思う。
おしまい