『洗い過ぎはほどほどに・・・』

オリーブ薬局

2021年08月31日 10:48

薬学生のスクラップ2021年第3期 ①

『温水洗浄便座で皮膚炎に』  (時事メディカルより)



一般家庭にも広く普及した温水洗浄便座は肛門などを清潔に保て、すっきりするが、
使い方を誤ると、肛門周囲に皮膚炎が起こることもあるという。

適切な使い方を紹介する (辻仲病院柏の葉肛門外科(千葉県柏市)の赤木一成先生より)



 2020年内閣府調査によると、一般世帯の80%以上で温水洗浄便座が使用されている。

☆メリット☆

局所の清潔を保てること。
排便後に温水洗浄便座を使って洗うことで、
トイレットペーパーで拭くだけの場合に比べ、手指に付く病原菌の数が大幅に減るという研究結果もある。

痛みの軽減
また、痔(じ)の患者さんの多くが、温水洗浄便座のおかげで、紙で拭く回数が減り、
拭くときの痛みが軽くなったという声もある。


▽デメリット▽

 バリヤー機能の低下

 温水洗浄便座のトラブルで最も多いのは、
肛門周辺がかゆくなり、湿疹ができる肛門周囲皮膚炎という病気になる可能性がある。
原因は、強い水圧や高い温度、長時間の温水洗浄で肛門周辺の皮膚のバリアー機能を担う皮脂が流され、
常在菌と呼ばれる菌のバランスが崩れて、細菌感染や便による炎症で発症すると考えられる。

排便刺激の慣れ

 便秘の人が洗浄水で肛門を刺激して排便を促そうとすることもあるが、
習慣となって、洗浄しないと出ない状態になってしまいます。
水圧が強いと切れ痔を起こす可能性も

♦お尻トラブルを引き起こさない洗浄方法とは♦

肛門周囲の皮膚バリアー機能を守るため、水圧を強くせず、ぬるま湯で
10秒程度にとどめ、あとは軽く紙で拭き取るようするとよい




 学生の感想

おしりは大切です。おしりの状態が悪いとき急激にQOLが下がります。気持ちのよい生活を送るためにも
おしりの状態は常によい状態にしたいものです。日本のおトイレのウオシュレットはとても評判がよく
痔の方にも重宝していると思います。しかし、何事も適切な使用方法、使用回数で気持ちよく使用することが
大事です。ウオシュレットでお尻にダメージ与えられるとは私も思っていなかったので、気を付けようと思います。 

          おしまい