ナポレオンとピロリ菌
フランスの皇帝ナポレオン1世の死因が毒殺説ではなく、保存が利く軍の配給食を取ったことなどによる食習慣が引き金の
胃がんだったとの見解がアメリカの研究者により発表されました。
ナポレオンの遺体の解剖記録を分析した結果、胃の内壁には約10センチのかいようがあり、
ピロリ菌の感染による
胃がんが疑われると結論付けたのです。軍の偏った配給食や戦争のストレスが原因だったとしています。
ナポレオンの死因は、毛髪から毒物のヒ素が検出されたことで毒殺説が有力でした。しかし当時はワイン貯蔵用のたるをヒ素で洗う習慣があり、ワイン好きだったナポレオンからヒ素が検出されるのは不自然なことではないそうです。
ところで、ナポレオンは4時間しか睡眠をとらなかったことで有名ですが、夜間の睡眠以外に短い睡眠を1日に何回かとっていたと考えられています。ナポレオンは馬の上でも眠っていたとか。
ある研究者が、1日8時間の睡眠時間の半分を夜間にまとめてとり、残りの四時間を別に分割してとる実験を行ったところ、4時間を20分ずつ、12回に分けてとったときが、もっとも作業能力や頭脳活動がよかったという実験結果を出ています。
この睡眠のとり方「複眠」というのですが、レオナルド・ダ・ヴィンチや、エジソンも実行していたそうですよ